在宅患者訪問薬剤管理指導

訪問薬剤師活用のすすめ

在宅医療・介護でもお薬のことをしっかりサポート

国では今後の医療介護計画として『地域包括ケアシステム』をすすめています。

医療については病院に長期入院するのではなく、できるだけ住み慣れた自宅で療養できるようそれぞれの専門家が患者さんのご自宅を訪問します。

あなたの街全体が病院と考えると、

病院の廊下は街の道路、病室はあなたの自宅。

ナースコールが掛かれば病院と同じように、それぞれの専門家があなたのウチにやって来ます。

訪問薬剤師ってなに?

患者さんのご自宅に赴き、薬剤管理やご提案をする薬剤師のことを一般に訪問薬剤師と呼びます。

 

お一人での通院が大変な方や通院できない方のご自宅に、薬剤師が訪問してお薬の説明や管理のお手伝いをします。

  • 体が不自由で思うように動けない。

  • カプセルの薬が飲みにくい。

  • 毎回ちゃんと薬を飲んでるのに、いつの間にか余ってしまう。

​などといった、ご自宅での療養でのお悩みに応えることができます。

 

どの薬剤師も訪問してくれるの?

訪問薬剤師は、訪問認可を受けた薬局にいます。
全ての薬局が訪問してくれるとは限りません。

また薬局により提供できる薬剤サービスの内容が異なります。
宇都宮市薬剤師会では在宅訪問する薬局をご紹介していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

宇都宮市薬剤師会 事務局

TEL : 028-600-1750

ご自宅への薬剤師訪問が必要とされるケースTOP4

1.薬の管理ができない

 

薬剤師の声

「ケアマネージャーさんからの紹介により、

 足が不自由で耳が遠い90歳代の患者さんの薬の整理を行いました。」
「患者さんの別居している家族のかたからケアマネージャーさんに相談がありご依頼を頂きました。」

複数の病院に通っているなどで、たくさんの種類の薬を処方されている方が、多くいらっしゃいます。そんな時も薬剤師の出番です。

もう症状は出ていないのに、昔処方された薬が今も継続処方されていたりすることで、多くの薬を併用しているケースが見られます。
これも、副作用が多く出たり飲み残しの原因になったり、お薬代が高くなる要因の一つでもあります。
これを管理することも、訪問薬剤師の大切な仕事です。

2.薬が多すぎる!

薬剤師の声

「薬の管理が思わしくない、と訪問看護師さんから薬剤師に連絡がありました」
「薬剤師が実態確認のため患者さんのお宅に訪問し、薬の保管などの状況を確認。家族・処方医と相談しご自宅に定期訪問をすることになりました。」

3.住み慣れた自宅で過ごしたい

薬剤師の声

「入院患者さんが、最後はうちで過ごしたい。」と希望しています。

訪問可能ですかとのご依頼がよくあります。
がん患者さんの終末期医療、輸液、無菌製剤が必要な場合、どうしても訪問薬剤師が必要ですからね。

胃にチューブを通し栄養を直接胃に入れる “胃ろう” の方や、がんの痛みをとる “緩和ケア” の患者さんなど特別な薬が必要な場合、頼れる訪問薬剤師が必要です。

同様の効果を得るための薬でもその剤型にはいろいろな種類があります。 薬を飲む力が低下している方も、坐薬や貼り薬に切り替えを行ったり、口の中でサッと溶けてくれる薬剤に切り替えることを処方医に提案することもあります。また、がん末期の患者さんの場合は、強力な鎮痛剤などを常時揃えている薬局、すぐに対応できる訪問薬剤師の存在は必須と言えるでしょう。

4.見守りチームの一員として

薬剤師の声

「処方せん調剤があるときもない時も、毎週水曜日に患者さん宅を訪問し、変わった様子がないかをケアマネージャーさんに報告しています」
「病院ではなく、自宅で療養したい患者さん、ご家族の思いを実現できるようなサポートをするのが訪問薬剤師の役割でもあります」

気軽に相談できる薬の専門家がチームに加わることで、薬の疑問や不安の解決がとてもスムーズになります。薬剤師は訪問の旅に患者さんの様子を見て、ケアマネージャーや看護師、医師と連携し、医療と介護をつなぐことができます。

薬剤師に訪問して欲しいときにはどうすればいいの?

 

Q. すでに介護などで他の職種の訪問を受けている場合

A. 担当のケアマネージャーさんにお申し出ください。

Q. これから退院するが、薬剤師の訪問を必要とする場合

A. 入院中の病院の看護師さんにお申し出ください。退院支援課と相談してくれるはずです。

Q. まだ自分で病院に行けているが、できれば薬剤師に自宅に来て欲しい

A. 通っているかかりつけ医、または薬局の薬剤師にご相談ください。

在宅訪問の相談

送信ありがとうございました

薬局の訪問の流れ

訪問薬剤師を利用することでそれなりの費用が発生しますが、飲み残しの薬を減らしたり、複数の病院から同系統の薬が重複して処方されていることを発見するなどにより、医療費を節約することになります。

日本薬剤師会の推計によると、飲み忘れなどで無駄になっている年間の薬剤費は日本全体で470億円以上にものぼり、そのうち薬剤師が適切な指導を行うことで、約420億円が節約できるという試算もあります。社会保障費の節減は、今の日本の大切な課題です。

退院後の在宅チームに訪問薬剤師が参加するメリット

入院中の病院の薬剤師と訪問薬剤師とで情報交換を行い、入院中に使ったお薬の履歴を確認したり、調剤する上での注意点を確認します。

注射薬の場合、入院時に病院で使用していた薬が、そのまま在宅で使えるのか?といった確認をいたします。在宅医療で使用可能な注射薬は厚生労働大臣により制限が設けられているからです。入院中に使っていた薬が在宅医療では処方できないという場合は、医師と薬剤師で代替え案を検討し、安心して退院、自宅療養ができるよう配慮します。

入院中の病院のスタッフと退院後の在宅訪問スタッフ(医師、看護師、ケアマネジャー、薬剤師など)は、患者さん(もしくは家族)を交えて退院後の打合せをします。 退院後にご本人(もしくは家族)が、お薬の管理をしやすいような工夫をご提案します

1回服用する分ごとに薬をまとめて包装する”一包化”

飲みやすいように病院内では採用されていない別な剤型の薬への変更

飲む回数を減らせるように同じ効能の別な薬への変更

 

在宅訪問チームの構成